24日、熱が下がった孫が23日に帰省で来ていたので、小樽まで送りがてら朝里温泉のいつもの湯の華で年内最後の垢すりをしてきた。4時半過ぎに倶知安町に入ってから、ルームミラーに200m位後方に救急車の赤色灯が見えた。
車を左に寄せ救急車を先行させて、その後ろを走る。途中、アレッ、いつもは5号線からスキー場の方に入るのに、渋滞しているのかな、と思いつつ走っていたら、ロッヂ手前100m位手前にある、45年程度お付き合いいただいている、友人宅前に救急車は入って停まる。玄関前に数人の人影も。
車をロッヂにおいてそのまま徒歩で友人宅に行く。町内の知り合いの方々が「数日、除雪の姿も見えないから様子みに入ったら、倒れて冷たくなっていた」と言う。友人はズツと1人暮らしだった。本当に残念だ。国鉄払い下げの枕木を組み立てて自分で家を1人で創ったのだった。羊蹄山の管理人を長い期間務め、枕木小屋には何度もお邪魔しては皆で酒酌み交わし、そのまま屋根裏で雑魚寝した。
神奈川出身の友人は早稲田大学卒業して、南極に行きたいと東京大学大学院への進学を望んでいたが叶わず倶知安で暮らすようになった。なんに縛られることなく自由に飄々と暮らした人だった。
心から冥福を祈るだけしかできない。雪が融けたら枕木小屋で酒酌み交わした仲間と偲びたいと思う。