命日を前に

 私が仕えたBOSSが逝去したのは、2000年7月10日、明日が命日になります。2000年の6月下旬から7月上旬にかけて、倶知安町と姉妹都市締結のスイス サンモリッツへ町長を団長に町民と公式訪問を行っていました。

 

 サンモリッツでのレセプションの席上、市民代表の男性のジャケットフラワーポケットに、驚くことにBOSSが創業した、ニセコアルペンの社章のリスマークのバッヂがあるではありませんか。

 

 通訳の方を通して聞いたところ、父親が持っていたものだと言う。考えられるのは、サンモリッツから来町された一行に彼の父君がおられ、BOSSからのお土産の一つに入っていたと思う。BOSSは売店の担当者に、リスのバッヂとステッカーを小袋にセットさせて常に自室の机の上にストックしていたのです。

 

 訪問から帰国後、一段落したら入院していたBOSSにサンモリッツでのリスバッヂの話しをお見舞いがてらに行こうと考えていたのだが、7月11日午前7時チョット過ぎに、町内で親交のあった方から、「寺岡先生が昨日亡くなった」と電話をいただき、絶句した。

 

 BOSSが旅立ってから22年の歳月が流れる。歳月人を待たず、そんな思い強く感じています。