無常

 電話を終えて気づいたら、伝言メッセージも合わせて入っていた。電話の内容は、昭和52年のアルペン山荘一年生の時からの付き合いがある、自分の中では弟分的な感覚で付き合っていた、Aの急逝を知らせてくれるのだった。状況聞いていて、こみ上げる悲しみを抑えられなくなった。

 

 最後に会い酒を酌み交わしたのは秋だった。一緒に飲んで寝床のある喜茂別に帰る友人を見送った後、二人でモウ1軒行った。二人でアルペン時代の話しに花が咲き時間の過ぎるのを忘れる時間だった。今年コロナ禍が落ち着き、一段落したら、喜茂別でジンギスカンを一緒にするのを楽しみにしていただけに、心底残念でならない。

 諸行無常とは言えども、イザ直面すると悲しさだけが支配する。彼との思い出に一晩浸りたい。