一報

 亡くなられた方とは色々な思い出もあるが、この出来事は生涯忘れる事はないと思うのが、BOSS寺岡が逝去した、200年7月10日の早朝、出勤前だった。一本の電話の相手が亡くなられたKさん。

 カミさんから受話器を受け取り電話口に出たら『Kです。寺岡先生亡くなった』絶句した。BOSSはKさんをとても贔屓にしていた。Kさんが勤務していた町内の事業所時代を経て、損保保険開業してからも気にかけていた。当時のホテルが掛けていた火災保険と施設賠責関係の保険料は年間、確か90万程度あった。ある時、ナニかあった事は確かなのであるが、そのナニかが完全に失念している。保険会社は東京海上火災であったが、突然、東京海上火災保険を解約しろ、と命を受けた。

 小樽支店に電話入れ、その旨伝えるが相手にしてみれば、青天の霹靂そのものだ。突然、一体なにがどうして年間90万の保険料を失わなければならないのか・・と。直ぐに小樽から支店長が駆け付けたが、もちろんBOSSの考えは変わるハズもなく、肩落として帰ったのだ。その後でK君を呼べ、と言われKさんが来る。社長室で突然、これからはお世話なるからヨロシク、と電話一本で呼び出され、帰る時には90万円の保険成約だったのだ。後日、損保担当していた私と色々と手続きの作業して以来、会社の経営が変わるまでKさんにお世話になった。

 Kさんは本当に優しい方で、Kさんを悪く言う人は唯の一人もいない。世間で言う、仏の様な方だったが、本当に仏様になった。今日一日、もう20年前にもなるKさんからの一報を思い出し、Kさんとの思いででKさんを偲んだ。

 ご霊前に手を合わせた後、安らかに眠られているKさんと最後のお別れしてきた。Kさん、ありがとうございました。BOSSと一緒に空から、これからの郷土を見守ってください。合掌