百変化、自在に

 私と同じ世代の方ならホボ皆さんご存じの邦画、犬神家の一族。過日、BSで2006年製作の同映画が放映され、録画しておき今日鑑賞。金田一耕助は石坂さんで、署長も加藤さん。で、この作品では極めて重要な役回り、犬神家の長女役、1976年の時は高峰三枝子さんで、今回は富司純子さん(※緋牡丹のお竜・・この役名をご存じの方、東映映画見てましたね) 今回、その演技の「凄さ」にタダタダ感服でした。

 

 写真右下に小さいのですが、番号記しました。4は青沼静馬が正体を告げる時の富司さんの顔。3は驚きの表情アップ。5これは静馬のご存じ佐清マスクで、この経緯を語り始める静馬、マスク越しの「目の演技」に見とれました。

 さて、次からがなんとも圧巻の演技です。顔の表情一つでああまで、心の奥底の思いを表現できるのか、とモウ感動ものの演技です。4は佐清が罪を償って帰って来るまで珠代に待っててくれる? と語りかけた時。母が子どもの心配と合わせ、懇願している表情で、5は珠代が待ってます、と言う返事を聞き、これで思い残すことはなにもない、と母親として満面の笑みに・・でもさ、妹たちの倅夫々を殺害しているのだから、と思うが「そんなの関係ねぇ」になっちゃうのが、菩薩でも般若にもなる女性のサガか・・

 

 スティホームの今、読書、音楽鑑賞、そして映画鑑賞と夫々に夫々の時間を持ちましょう。