来月1日が当町の宿泊施設利用したお客様は2%の宿泊税が、素泊まり料金に賦課されます。法定外目的税の新たな税収は観光関連の環境整備を使途として活用されます。色々な心配、課題もあるのは「当然」のことながら、私が最も危惧している点は使途の勘違い、と考えています。エッ、なにそれ、勘違いってナニ・・ですね。
そもそも観光地と分かりやすく表現しますが、お客様に来ていただく、そこで宿泊、物販、飲食などの波及効果が地域として期待できます、またそのようになるための投資を行います。そうですね。本来事業者であったり地域、行政などが取り組む問題で、消費にこられるお客様からさらに「金置いてけ」は筋違いをまずは認識、と思っているのです。
ネズミーランドはドエラ高い入場料を頂戴し、その売上を財源としてお客様を魔法にかけ、パッカ、パッカと財布の紐を緩めてしまいます。これはお客様が満足以上の価値観を見出している現れです。入場して初めてその真価なり価値を見出せるハズが、入場前、イヤイヤ、ご自宅にいる期間中であっても、もう既に価値観以上の「憧れ」を抱いている状態を企業の努力で構築している訳ですな。モウ、どうにでもしてぇ、状態です。
翻って今回のお客様から頂戴する税金・・一つにその根となり得た素材を正しキチントと全ての関りを持つ人々は理解しているのか、と言うことです。ここを押さえずに銭が入る、銭置いていけの感覚では間違いなく、総スカン食らうでしょうな。
私は30数年前、関西を中心とした格安イエ、格安からさらに安すぎるスキーツアーが若者層に広がり、このニセコ地区の多くの宿泊施設は代理店に宿泊料金を叩かれ、あそこはこの料金だったから、もう200円やすうして、なぁおっちゃん、と宿の主人たちに掛け合い、安売り投げ売りの宿泊料金のラインナップ状態。そうした中、宿の生殺与奪はお客様ではなく、代理店の手中になってしまい、宿の主人は自分の宿に宿泊しているお客様を見れず、その遥か後ろに控える代理店ばかりに気を使っていた時代が存在したの事実を目の当たりに見てきた。しかし、その中にあって、キチント宿の商売を貫いた宿もあり、その多くは長く商売を続け、今も親交いただいている方がいるのは嬉しい限り。
宿泊税、関係するすべての人たちが行政に任せるのではなく、自らがこれでもか、と口数多く発言しその道筋をつけて貰いたいしその方向になるための努力は私も惜しむことなく続ける思い新たにしている。
PCの写真は立ち上げた時に表示される世界のとっておきの景色で不定期に変わり、ここどこ?と引き込まれる写真ばかりが紹介される。ここ数日表示されるのはスイス。2013年に訪れた場所でもあり、とても懐かしい。何十年先でもいいから、ニセコの景色がこうして表示される事を切に願うのである。より高峰を目指して・・