今回、広島からの帰路、神戸に寄った。その夜に歴史そのままの存在感を示す、バーに行く。流れていたBGMは写真で紹介している、CDで、人間みな兄弟 夜がくる。曲名などは知らなくても(かく言うオイラもこれに曲名あったのを初めて知ったし、ズッとサントリーオールドのCMソングと思っていたのだ) メロディを聴けば、私と前後の世代であれば、男女の区別なく聴いたことのあるメロディーなのだ。今回、バーのマスターに聞くとCDで販売されていますよ、と言うことで帰宅したその日に注文したのだ。
一つのメロディを色々な音で奏で19パターンが収録されているのだ。宣伝のサントリー、品質のニッカとはよく言われてきた。確かに、サントリーの宣伝はずば抜けて面白かったし、今でも色々なCMを思い出すことができる。
そしてもう一枚の写真の書籍。昭和58年、6月長野の先輩の結婚式の帰路、列車乗り換えで新潟の直江津駅で大阪発青森行き、特急白鳥乗車まで時間あったので、駅前をブラついていた時、本屋で見つけた。白鳥の車内で読み始め、倶知安に戻った時には読み終えていた。内容はいたって簡単で、当時、群を抜いた出荷本数であった、ウィスキーのオールドの中身についてズバリ指摘したものなのだ。ご存じの通り、国内において酒類は酒税法がガッチリ管理されているので、出荷本数は容易に調べられる。そうすると、オールド一本に入っているモルト(樽から混ざりものなし状態での原酒)の比率はとてもとても、恥ずかしくて公表できる内容ではないのでしょう、と筆者は言うのだ。原酒の生産も分かる訳だから、割り算ができればおのずと、アノ、オールドの瓶に原酒以外どんなものが混ざっているのか、と言うことで、色付けは笑い話ではなく、カラメル、そうプリンのアノ茶色のヤツ。
今はどうかは知らない。サントリーは以来、一度たりともお金支払って買ったことはない。しかし、居酒屋でハイボール飲むとき、サントリーしか置いていない時にはそれを飲む。何事にも肝要なのは、中身、と中身スカスカの俺がそれを言うかぁ。