寅さんとなつぞら

 初めからこの朝ドラを見ようと思うのもありますし、途中から見て、続けて見る場合と様々ですが、今回のは正直なところ、見てみっかな、程度からでした。主人公ナツを演ずる子役に朝から、鼻水グジュグジュにされたり、大笑いさせられたりと毎日の様にやられまくっています。今年の夏、十勝地方は大ブレークしそうな予感しています。

 

 タイトルの寅さん、言うに及ばずのフーテンの寅さん。帝釈天で産湯を浸かり、姓は車、名は寅次郎のアレです。もう10年前後にもなるかと思うのですが、WOWOWで48作品一挙放送されると言うので、早速申込して全て録画。多い時は一日2,3本を放映。間髪おかずにDVDにダビングしていた。秋口から始まったので、降雪の時期まで放送されたのだが、2,3作品がアンテナに雪が凍り付き、画像にモザイクが入ると言うアクシデントに。ガッカリの余り、WOWOWにお手紙を差し上げた。

 北海道ではこうしたアクシデントが起きる気象条件の日もままあります。どうか、再度、放送してください、と。そのお便りのせいでもあるまいがその後に1年程度経過してから、また放送してくれ全作品を手元に置く事ができた。

 

 ご存知の通り、笑いと涙、そして定番の寅さんの失恋のパターンなのだが、多くのファンに支持された。私がこの作品が大好きなのはなによりも「とてつもなく大きな家族愛」そのものを作品のど真ん中においている点だと思っています。反省しない破天荒の寅さんをどんな時でも、とらやさんのファミリーが迎えてくれ、心配してくれ、時として大喧嘩する。寅さんも全国どこにいても、困ったら柴又のとらやと言う団子屋を訪ねて行くといい、と言う。家族が互いに寄り添っているのです。中学、高校の学習教材として採用して欲しいと思う位ですよ。今のなつぞらも同様です。家族愛、そのものです。地球で暮らす人類は皆家族、と思えば争いも皆無だろうけどもね。

2005年12月、柴又にある寅さん記念館に東京で当時暮らしていた娘の所に行った際に、3人で訪れた時、偶然にも旅から戻っていた寅さんと一緒に一枚頂戴させてもらいました。寅さん、また直ぐに正月は旅先で迎えることになると、言っていました・・んな訳はないですな、記念館の合成写真ですが宝物です。