未完

 70数年ぶりの夏の甲子園三連覇達成なるかの北海道中が駒苫応援一色で、もちろん私もTVの前で声援を。電話が入り、男の子と病院に行ってくれた義理の姉から告げられた瞬間だった、駒苫は2回連続優勝しているし、ここは夏の甲子園にまだ優勝がない、早稲田実業の初優勝もありでいいんだなぃ、等と実にふざけた思いが。それには理由があり、早稲田実業は西東京代表であり、府中はその西東京にあるのだから、初孫誕生と、早稲田実業初優勝記念日が同じ日であれば、実にめでたい、とね。

 誠に自分勝手な男なのだ。2008年に娘家族は倶知安に越してきてくれた。以来、孫達と過ごす時間が一番の楽しみとなり、すっかりと好々爺になるかと思っていたら、加齢共に角が出て、人間、歳を取ると丸くなる、なってあれは嘘だ。世の中の出来事に腹がたって仕方ないのだ。丸くなるのは、腹まわりだけなのである。

 

 この前小学校に入学したと思ったら、卒業の日になってしまった。映像記録係のお役目を仰せつかっているので、式に出席しビデオ撮影したが、自分の様々な卒業式で一度も涙流したことなどないのに、式終了後の教室で担任の先生が、とてもここで言葉で言い表すことなどできない、最後のホームルームで琴線の奥の奥まで響く、言葉で子供達の未来に向けた挨拶をしてくれた。涙が止まらなかった。可能なら、今一度小学校に入学して、この先生のクラスになりたかった、と本当に思った。エッ、頭の中は奨学生並み、ってほっといて 笑 未完 そして先生は後から続く言葉「大器」と、黒板にこのクラスで最後となる言葉を書いた。

 

 私は午後から4月の選挙事前説明会に出席した後帰宅したが、孫は袴を着替えずに、ジジと一緒に写真撮る、とそのままで待っててくれたのだ、危なく涙が落ちるところだった。今夜は、卒業祝いを娘家族共々これから摂ります。卒業された全国の小学6年だった皆さん、皆さんの前途洋々をお祈りしていますよ。

先生が大木に子供達一人一人の名前をミカンと共に描いてくれていました。

狸オヤジと新鋭の落語家ではございませんよ。中学校でもサッカー続けたいと言う孫。試合の応援を生甲斐として楽しみたいと思っています。